ストレスのない人はいないと言われるほどに、
私たちの日常にはたくさんのストレス要因があります。
悩みごとや緊張からくる精神的ストレス、疲労からくる
肉体的ストレス、暑さや寒さが原因のストレスもあるのです。
そしてこれらのストレスを過度に受けた時、
皮ふ本来のはたらきも鈍り、血行も悪くなって、
肌が生気を失ったり、かさかさした状態になりやすいのです。
また、ストレスが原因で、シミやソバカスが濃くなることも…。
この他にも、睡眠不足や不規則な生活、
食生活のアンバランスも、肌の敵となります。
●心と身体のつながり
心と身体は密接につながっています。
例えば、真っ暗な夜道で突然後ろから肩をたたかれると、
おそらく突然の恐怖に足がすくみ、
一瞬のうちに心臓の鼓動は速まり、血圧は高まり、
皮ふの血管が収縮して顔は青ざめ、
手のひらには汗をかくことでしょう。
このとき、心と身体をつないでいるルートは
「神経系」「内分泌系」「免疫系」の3つです。
「神経系」のうち、自律神経には交感神経と副交感神経があり、
ストレスのときに働くのは交感神経です。
「内分泌系」とは血液に分泌されたホルモンが伝えるルートです。
ストレッサーによって、コルチゾールやアドレナリンなどの、
いわゆるストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌され、
女性の場合は男性ホルモンも分泌されます。
「免疫系」は病原菌などの異物を排除するしくみですが、
ストレス状態では活動がおさえられます。
ストレスとは交感神経が興奮し、ストレスホルモンが
分泌され、免疫が抑制されてつくり出された状況なのです。
こうしてできあがった心身の状況は、逃げたり戦ったり、
危機的な状況に対する心身の
ファイティングポーズのようなものです。ですから、
消化や成長などの身体を整える働きがおさえられてしまうのです。
●ストレスが肌に及ぼす影響
ストレスの皮膚への影響は
「神経系」「内分泌系」「免疫系」の3つを通じて、
全身の皮ふネットワークによって伝えられます。
そして皮ふの血管の収縮、男性ホルモンの増加(女性の場合)
や免疫機能の低下などをもたらし、基底細胞の増殖抑制、
皮脂腺の活性化、紫外線によるメラニンの増加促進など
肌に悪影響を与えます。
また最近の実験では、ストレッサーを与えられた人の
皮膚のバリア回復力が低下していることがわかりました。
このような状態が長く続くと肌あれにつながります。 |